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  2010  7月

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トピックス(4) -経口食物負荷試験について-【2010.7.12】

乳児期における食物アレルギーの主な品目は卵・牛乳・小麦といわれています。中でも卵・牛乳の占める割合がとても高いことが知られています。

母乳栄養の乳児が、離乳食で初めて摂取した時に全身の発赤や意識消失などで発見されることもあります。経口摂取して30分以内に発症することが多く、経過を詳しく問診することで食物アレルギーの診断をすることができます。また、生後1-2ケ月ごろより湿疹が増加する乳児の中にも食物アレルギーを疑わせるケースがあります。

食物アレルギーの診断については、以前にもお話しいたしましたが、(1)詳しい問診と(2)皮内検査、血液検査を参考にして、(3)疑われる食物を除去することにより症状が改善することを確認すること。(4)その後に疑われる食物を経口摂取することにより症状の再現を認めること。こうして、食物アレルギーの確定診断をすることになりますが、アレルギー症状が強い場合には、安易に食物負荷試験をすることができないケースもあります。

かかりつけのクリニックで卵や牛乳を除去するように指導され、数年間大変苦労されながら除去食を続けてこられたというご両親にお会いすることがあります。その間に経口食物負荷試験を受けていない患者さんが大変多いことも事実です。

卵や牛乳のアレルギーは、1歳を過ぎるころより食べられることが多くなります。当クリニックでは、1歳より卵や牛乳アレルギーを持つこども達に対して積極的に経口食物負荷試験を行うようにしています。卵そのものが食べられなくても、卵加工品なら食べられるこども達が大変多いことがわかります。

食物経口負荷試験の目的は、

  • 食物アレルギーの確定診断を行うこと

    ●アトピー性皮膚炎で食物アレルギーの関与を疑う場合、

    ⇒ 除去試験に引き続き、負荷試験を行います。

    食物アレルギーが原因でなければ、卵や牛乳を除去する必要がないことがわかります。

    ●蕁麻疹などの即時型反応が主症状である場合、原因アレルゲンの診断をします。

    ●皮内反応や血液検査で陽性を認めるが、未摂取(食べたことがない)の場合に行います。

    皮内反応や血液検査が陽性でも食物を安全に摂取することができるケースを多く認めます。

  • 耐性獲得(アレルギーの原因食物を食べられるようになる)の診断を行います。

    安全に摂取可能な食品の形態と量を判定することが可能になります。完全除去に比べ、食生活のQOL向上が期待できます。

重要なポイントは、
●食物制限の品目が多くなれば、保護者の心理的また経済的な負担が増加します。
●正しい診断に基づいた、必要最小限の原因食物の除去に心掛ける必要があります。
●早期に耐性獲得の診断を行うことは、食生活のQOL改善に大変重要です。

食物除去をしていて、いつになったら食べてよいのか?不安に感じておられる方が多いと思います。食物アレルギーのご相談は随時受け付けておりますので、どうぞ気軽にご相談ください。安全に、かつ適切な時期に、食物除去の解除を行えるように、お手伝いしたいと思います。

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