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  生・不活化ポリオワクチンについて

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生・不活化ポリオワクチンについて【2011.9.9】
【ご意見】

(1)生ポリオワクチンを受けることについて、不安があります。不活化ポリオワクチンを他の医院で受けることも考えています。いかがでしょうか?

(2)生・不活化ポリオワクチンについて、どちらを受ければよいでaょうか。

【ご回答】

(1)当クリニックに通院されている患者さんの中でも、市内あるいは市外のクリニックで不活化ポリオワクチンを接種される方がいらっしゃいます。問題なく安全に接種できていると思います。普段はかかりつけの医院に通院し、予防接種や特殊な事情で他のクリニックを患者さんが選択して受診されることは、とても重要なことです。患者さんには、いつでも自由に受診する権利が保障されています。

 

(2)生ポリオワクチンは1961年にソ連より緊急輸入され開始されました。その結果、日本では現在野生株によるポリオの発症は全くなくなりました。一方、生ポリオワクチンによる副反応が、指摘されています。欧米諸国のほとんどは、不活化ポリオワクチンを採用しており、日本でも平成24年度に不活化ポリオワクチンの導入に向けて準備をしています。現時点では、生ポリオワクチンを行いつつ、来年度に不活化ポリオワクチンに徐々に移行する方向です。

また、ある病院・クリニックでは、不活化ポリオワクチンを個人輸入して、希望者に対し接種を行っております。しかし、その供給量は非常に少なく、限られたお子さんにしか接種できていません。したがって、多くの子どもたちが生ポリオワクチンを一時的に中止した場合、集団としての免疫力が低下して、野生株のポリオの流行の可能性も指摘されています。生ポリオワクチンの副反応の発症率は、非常に少ないといえます。したがって、当院に通院されている方には、生ポリオワクチンを勧めています。一方、来年までポリオ接種を控えたいという方には、それでも良いとお答えしています。